2016年8月8日月曜日

備蓄の重要性

今回は、備蓄に関する話です。
2016年8月現在、ベネズエラではインフレによる物価高の影響で
闇市以外の店舗の棚が空になる事態が起こっています。
遠い国の話ですが、イベントによる金融機関の閉鎖が起こった時、
世界の各地で同じような光景が多く見られるでしょう。

要因としては、第一に金融機関の閉鎖により流通が滞り、店舗に商品が行き渡らなくなること。
恐らく発注関係の多くが(企業の)銀行口座に依存しているので、
口座が使えなくなることによってお金の受け渡し(=取引)ができなくなる。
回避する手段は直接現金を受け渡しして取引することだが、非常に面倒。
取引先が遠方だったりすると意思疎通がうまくいかなかったりと困難な面が多い。
地元で生産された物以外は棚から消えるだろう。

そして第二に、慌てた民衆が買いだめなどの利己的行動を取ることによって、
商品が無くなるスピードを加速させること。
東日本大震災や熊本地震でもこれと流通の滞りによって棚が空になる事態が起きた。
抑止策は、店側で買いだめを阻止することと、自治体などが店舗にその節を呼びかけることだ。
日本は上述の通り東日本大震災と熊本地震を経験しているので、
アメリカなど外国と比べたらましかもしれないが、それでも備蓄は必要である。

“イベント”抄訳の記事においては、全ての物の一週間分の備えが必要だとの記述があるが、
必要な物や量などは家族構成や生活環境によって変わってくるので、
個人レベルでイベント時の移行期間をどう凌ぐかを計画してほしい。