2016年4月11日月曜日

「イベント」の後、ゲーム業界はどうなる?【番外編】

今回は番外編。「イベント」の余波がゲーム業界にどう影響するのかを考察します。
筆者はゲーム(業界)にはそこそこ詳しい方ですが、至らない所もあるかもしれません。


「イベント」直後

金融機関がシャットダウンするので、ATM・カードは使えなくなる。
処理をカードに依存するダウンロードソフトの購入、アプリへの課金なども一時的にだができなくなる。
(唯一可能性があるとしたら、プリペイドカードを使ってのチャージがある。しかしそれも不明確)
不運にもイベントと発売日が被ってしまったゲームソフトは発売の延期を余儀なくされる。

イベントによる社会的余波が余りにも大きいので、多くのメーカーが臨時休業と言う形を取る。
その為、多くのオンライン・ソーシャルゲームがサービスを一時停止するだろう。
(各ゲームの利用規約、特にサービスの一時停止・終了に該当する部分を参照)


汚職の摘発

政財界全般に言えることだが、贈収賄など汚職を行っている役員等は、逮捕または起訴される。
マイクロソフトは、闇の勢力の影響を強く受けているので、腐敗した部分は除去されるだろう。

海野いるかのコブラインタビューによると、
殆どのゲーム会社はカバールの影響を受けているらしいので、
イベント時にカバールの息のかかった役員が排除されるだろう。

コンプライアンスの強化

イベント後、オンライン・ソーシャルゲームの課金体系を監査する第三者機関が設立される。
特に課金ガチャへの締め付けはより一層厳しくなり、場合によっては完全規制もあり得る。
このこともあり、基本無料ゲームは徐々に衰退していく。


コンシューマ機・PC向けへの先祖返り

多くの人が、ゲームにお金と時間を使うようになるので、
スマートフォン向けの基本無料ゲームに飽きる人が続出する。
さらに課金ガチャへの規制強化もあり、コンシューマ機に多くの人が流れる。
ソフト面では、かつてDSでブレイクした脳トレが再燃するだろう。
ぷよぷよやテトリスのような、頭の体操になるゲームが今よりもっと売れるようになる。
現行のコンシューマ機やSteam(PC向けゲームのプラットフォーム)は市場規模を拡大する。


インディーズ(個人製作)ゲームの台頭

イベントにより、労働時間の短縮とベーシックインカムによる経済面の大幅な改善が行われる。
このことは、個人製作者がゲーム制作に費やせる時間を増やすこととなり、
意欲的な作品がこれから多数現れることとなる。
RPGツクールのような、制作ソフトは飛ぶように売れるだろう。


既存のゲーム会社はどうなる?

今まで通りゲームを作り続けるが、基本無料と謳われるものに関しては、数を減らすだろう。
イベントによって、多くの人がゲームにお金を使うようになるので
作り手はもっと力を入れるようになる。インディーズと同じく意欲作が増える。
ゲーム会社にはコンシューマ(ゲーム機)のノウハウがあるので、
優れたインディーズ作品をコンシューマ向けに移植する、と言う仕事もある。


結びに

近年はゲーム機の性能向上により、ソフトの開発費が高騰しております。
それから逃れる為にソーシャルゲーム、スマホアプリへの流れができて現在に至ります。
しかし、そのスマホアプリでも、グラフィックの強化による開発費の高騰、
採算を合わせるための課金ガチャの過激化、そして少数の重課金ユーザの奪い合い、
などと憂慮すべき問題がたくさんあります。

正直に申し上げますと、今のゲーム業界は完全に行き詰まっております。
精魂込めてゲームを作り上げても、いざ発売すると数万本しか売れずに大赤字。
こんなことでは、クリエイターも作りたいものを作れません。会社がそうさせないのですから。


そこで私はこう言います。ゲーム業界にも、ブレイクスルー(イベント)が必要だと。

私事で恐縮ですが、私はこれまでの間に数多くのフリーゲームをプレイする機会がありました。
その中には、商業作品にも引けを取らないものも多くありました。
それらの作品をプレイする中でこんな思いが芽生えました。
次世代のゲーム業界を担うのはこれらの作品たちではないのか――と。

元はと言えば、世界初のコンピュータ・ゲームであるスペースウォー!も無償配布されたゲームでした。
最初はスペースウォー!に始まり、そこから幾多のゲームが生まれていきました。
Pongが初の商業ベースのゲームとしてデビューし、
インベーダーが一人遊びとしてのゲームのスタイルを確立し、
ファミコンが家庭用ゲーム機で不動の地位を築き、
ドラクエがロールプレイングと言うジャンルを世間に認知させ、
バーチャファイターが3Dポリゴンと言う新たな道を切り開き、
プレステがファミコン以来続いてきた任天堂のシェアを崩し、
ポケモンが通信交換・対戦と言った新しい遊び方を生み出し、
脳トレが高齢者向けのゲームと言う新境地を開き、
グリーとDeNAが携帯電話向けゲームの始祖となり、
パズドラがスマホ向けネイティブアプリの一番星となり、
Ingress、ポケモンGOが外に出て遊ぶゲームと言うスタイルを確立した。


次は、どんな歴史が刻まれるのか。
大いなる「イベント」の時、ゲーム業界はどんな反応をするのか。
――そしてそこから、何が生まれるのだろうか?

* * *

最終更新日時:16年12月11日